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原田マハ『楽園のカンヴァス』アートの世界に導いてくれる素敵な作品


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 どーも、マイルドヤンキーブロガーの

しばっちょ(@BACHO_malti)です。

 

この『楽園のカンヴァス』で原田マハさんの作品を読んだのは3つめです。最初に友人に勧められた『キネマの神様』を読んでスゴく感動。

2つめに『一分間だけ。』を読んでマジで死ぬほど泣いて、原田マハさんがめちゃくちゃ好きになりました。

 

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そして、またもや感動させられてしまいました。

それに今回のは「美術・アート」に関する内容なんですが、その辺の知識が皆無で素人の僕が読んでも、とても面白い内容でした。

主に芸術家ルソーの作品をめぐる物語なんですが、ルソーの生き方に背中を押されたような気がします。

 

『楽園のカンヴァス』のあらすじ

ニューヨーク近代美術館のキュレーター(運営・企画などをする管理責任者のこと)であり、ルソー研究者でもあるティム・ブラウン。同じく若くして注目を浴びているルソー研究者の早川織絵。

ある日突然この2人は、スイスの伝説的な美術商であるコンラート・バイラーの豪邸に招かれ、”一つの絵”を見せられる。その絵は、ルソーが亡くなる直前に描いたとされる大作『夢』と非常に似た、ルソーの隠された大作とも言われる『夢をみた』という作品であった。

 

ティムと織絵は、この『夢をみた』という作品が本物か偽物か、それを見極め最終的にはバイラーの前で2人で講評を行う。しかし、その絵の鑑定方法は、絵を観て行うのではない。作者不明の「謎の古い本」の全7章を、1週間かけて1日1章ずつ読み進め、7章を読み終えたその日に講評を行うという特殊なもの。

そして、より素晴らしい講評を行ったどちらか一方に、この『夢をみた』のハンドリングライト(取扱い権)を譲るとのことであった。

 

競争相手でもあるティムと織絵の関係の変化。

『夢をみた』という幻の超大作を巡って、彼らの”裏”で繰り広げられる取引。

『夢をみた』という作品は一体なんなのか?

伝説の美術商とも言われるバイラーとは一体何者なのか?

バイラーが2人に読ませた「謎の古い本」、これは一体だれが書いたものなのか?

講評の行方は……?

 

➡︎原田マハ「本日は、お日柄もよく」言葉の力に魅了される感動作

 

アートにはこの世の「奇跡」が詰まっている

物語中盤で、競争相手でもあるティムと織絵の二人が一緒に動物園を訪れるシーン。そこで、めちゃくちゃ印象に残った文章があります。

 

美術館とは、芸術家たちが表現し生み出してきた「奇跡」が集積する場所。

動物園や植物園は、太古の昔から芸術家たちが表現の対象としてみつめ続けた動物や花々、この世界の「奇跡」が集まるところ。

アートを理解する、ということは、この世界を理解する、ということ。

アートを愛する、ということは、この世界を愛する、ということ。

 (引用先:原田マハ『楽園のカンヴァス』)

 

なんかすごく胸を打たれました。アートを理解するということは、この世界を理解するということ。

作者の原田マハさんは、どうやら美術にかなり精通しているらしく、大学でも美術を学んでその後美術館でも何度か勤務をしていたのだとか。上の引用した文章は、原田マハさんの心の映しなのかもしれませんね。

 

ルソーから学んだ事:己の道を信じて突き進む事の大切さ

バイラーがティムと織絵に読ませた「謎の古い本」の主人公はルソーです。そのルソーの生き様に惹かれました。

ルソーは40代から絵を描き始めた、かなり遅咲きの芸術家です。しかも作品を出展しては、他の芸術家や世間の人、子どもにまでバカにされる始末。絵を描く”技術”はど素人で、とにかく独自の絵画を書き続けます。

そして、彼はどれだけ人にバカにされようとも、全く気にしません。むしろ、バカにされて自分の絵が「下手な作品」と話題になることを喜びさえします。

素敵じゃないですか。

今の世の中、みんな人にバカにされる事を嫌がります。世間の目を気にして、自分の本当にやりたい事をやらなかったりする。

ぼくもそんな人々の一人なのかもしれません。

 

この作品を読んで強く思いました。

ぼくも自分の信じた道を突き進もうと。

他人にどう思われようが関係ないですよね。

 

様々な謎や、人々・美術界の思惑が交差しあい、ミステリーな要素が多分に含まれたこの作品。

興味を持った方は是非手に取ってみて下さい。

 

 

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